「さらに高みを目指して」大の里 ちょんまげ大関の次は最速横綱だ 連続優勝なら初場所後にも所要11場所で_dzn
◆大相撲 ▽秋場所千秋楽(22日、さらみをしてょんまげならにも東京・両国国技館)
14日目に2度目の優勝を決めた関脇・大の里は関脇・阿炎に引き落とされ、に高綱だ13勝2敗で終えた。大の大関dzn白星締めはならなかったが、ち連続大関昇進目安とされる「三役で直近3場所合計33勝」を上回る34勝を挙げた。の次初場1場番付編成を担う審判部は、は最昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱・北勝海)に要請し、速横所後所1所で受諾された。優勝理事会で昇進が見送られた例はなく「新大関・大の里」誕生が確実となった。さらみをしてょんまげならにも九州場所は11月10日に福岡国際センターで初日を迎える。に高綱だ
千秋楽の取組まで崩すことがなかった大の里の表情が、大の大関dznやっと緩んだ。ち連続「いい15日間だった。の次初場1場やっと終わった。は最優勝という結果で終われて良かった」。速横所後所1所で土俵下の優勝インタビューで、大関昇進が事実上決まったとの吉報を知らされると「まだたくさん稽古して、上に向けて頑張りたい」と意気込み、館内を沸かせた。
秋場所を締める一番では、前に出たところを阿炎に引き落とされた。「14勝したかった。次に向けての課題にしたい」。師匠・二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)の現役時代の最多勝利14勝に並べず悔やんだが、堂々の13勝2敗。三役で直近3場所合計34勝となり、番付編成を担う審判部は打ち出し後、八角理事長に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請。初土俵から所要9場所、昭和以降最速の新大関昇進が決まった。
192センチ、182キロで圧倒的な馬力を持つ大器に期待されるのは大関ではなく、その先だ。先場所までの右差しに加え、今場所は相手の右を封じて上体を浮かせてしまう強烈な左おっつけも光った。八角理事長も「立派。前に出ている。天性のような馬力がある」と絶賛した。九州場所、来年初場所と優勝、またはこれに準ずる好成績を残せば初場所後、昭和以降では羽黒山、照国の所要16場所を抜き、11場所での最速横綱昇進の可能性も十分だ。
大関昇進伝達式は25日を予定。「大いちょうは(まだ)結えない」と史上初めて、ちょんまげ姿で臨む。「優勝の余韻に浸っていい報告が聞きたい」としながら、「番付が発表されたら、さらに高みを目指して頑張りたい」とも言った。すぐにでも綱を締める素質を備えた24歳。「強いお相撲さんになる」。夢の実現に向けて歩みを止めることはない。(山田 豊)
◆大雨の故郷・石川へ「明るい話題届けたかった」大の里に聞く
―14日目で2度目の優勝。
「勝って締めたかったが負けてしまった。でも優勝で終われて良かった」
―素晴らしい成績。
「名古屋場所は悔しい思いをした。今場所はなんとか頑張りたいと思っていた。二所ノ関親方の胸を借りて、たくさん稽古をつけてもらってよかった」
―親方との三番稽古(同じ相手と続けて取る稽古)のおかげで優勝。
「前回は12勝3敗で優勝。(親方から)もっと高いレベルで優勝争いをしろと言われ、13勝2敗。喜んでくれたらいい」
―ご家族も来ていた。
「場所中は気を使ってくれたのか、まったく連絡がなかった。結果を親に見せられてよかった」
―地元・石川が大雨。避難所で見ている方もいる。
「大変な状況なのは昨日、朝のニュースで見た。明るい話題を届けたかった」
―勝ちが求められる。
「夏場所の優勝でも言ったとおり、強いお相撲さんになるために頑張りたい」
◆大の里の大関昇進に関する主な記録
▽初土俵からスピード 幕下10枚目格付け出しでのデビューから所要9場所で、羽黒山、豊山と雅山(ともに幕下付け出し)の12場所を抜いて昭和以降最速。
▽新入幕からスピード 所要5場所で、羽黒山、照国、東富士に並び昭和以降2位(1位は前田山の3場所)。年6場所制となった1958年以降新入幕では最速。
▽三役通過 3場所(小結1、関脇2)で、年6場所制以降昇進では照ノ富士の2場所に次ぐ2位タイ。昭和以降では8位タイ。
▽負け越しなしでの昇進 昭和以降では武蔵山(5分け含む)、羽黒山に続いて3人目。
▽石川県出身 昭和以降では輪島、出島に続いて3人目。
▽学生出身 2022年初場所後に昇進した御嶽海以来、11人目。日体大からは初。
▽二所ノ関部屋 元横綱・稀勢の里の現師匠が21年8月に荒磯部屋(同年12月に現部屋名に改称)を創設後初。
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